夫が初婚と嘘をついていた場合、離婚はできるでしょうか? (転籍 除籍謄本)

離婚相談Q&A
No.024
2006年02月05日掲載
  • 夫が初婚と嘘をついていた場合、離婚はできるでしょうか?

夫は初婚と言っていますが、本当は再婚で、嘘をついているのかもしれません。 戸籍は新しく作ったものです。 夫が初婚と嘘をついていた場合、結婚を無効もしくは離婚できるでしょうか? また、過去の戸籍を調べることはできるのでしょうか?

30代 女性
  • 婚姻暦の詐称は、婚姻を継続しがたい重大な事由に該当する可能性はありますが、離婚は難しいと思われます。

婚姻の無効についてですが、民法第742条第1項において、「婚姻は、人違いその他の事由によって当事者間に婚姻をする意思がないときは、無効」とされています。 財産目当てで異性に近づき、結婚を迫るなど、短期間に、婚姻、離婚をくり返し行っていた場合は、結婚詐欺の可能性が高く、婚姻の意思がないものとして、婚姻を無効にできる可能性は高いです。 しかし、金品の要求等もなく、実質的な夫婦生活を長期間送っている場合は、婚姻を無効にできる可能性は低いと思われます。

離婚については、配偶者の婚姻暦の詐称が、婚姻を継続しがたい重大な事由にあたるかどうかがポイントになります。 配偶者の離婚暦が、今後の夫婦生活に多大な影響を及ぼし、婚姻を継続させることが明らかに困難となれば、離婚が認められる可能性があります。 ただし、婚姻暦の詐称だけでは、離婚は難しいと思われます。

本籍を変えることを、転籍といいます。 他の市区町村へ転籍(管外転籍)をすると、新しい戸籍がつくられます。 新しい戸籍をつくった場合、新しい戸籍には、その戸籍からすでに除かれた人(他の戸籍に入籍した人など)に関することは移記されませんので、離婚によってその戸籍から除かれた配偶者が戸籍に記載されている場合には、転籍後の戸籍には、その配偶者に関する事項は記載されません。 また、身分事項では、新しい戸籍がつくられた場合や、他の戸籍に入籍した場合に移記しなければならない事項(移記事項)が定められており、その中に継続していない婚姻に関する事項や離婚に関する事項は含まれていませんので、管外転籍をして新しい戸籍ができれば、離婚に関することは新しい戸籍には記載されません。
ただし、転籍をしても離婚した事実はなくなりません。 転籍前の戸籍は、除籍として、前の本籍地を管轄する役場に80年間保存されていますので、除籍謄本を取得すれば、配偶者の過去の戸籍を調べることができます。 また、転籍を何度も繰り返している場合は、前の本籍地を管轄する役場の除籍謄本を順に調べていけば、離婚暦の有無を必ず調べることができます。

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