浮気の証拠があれば離婚に迷いがあっても安心

浮気を理由に離婚したいと思ったら、浮気の証拠は何に使える?

今回は、浮気をされて離婚しようか迷っている方に向けて、有益な情報をご紹介します。


もしあなたがパートナーに浮気をされ、離婚しようかどうか今迷っているならば、まずすべきことは、浮気の証拠をゲットすることです。


なぜなら、離婚するにしても、しないにしても、浮気の証拠はとても使えるからです。
どうやって浮気の証拠を使えばいいのかわからない方は、下記の方法を参考にしてみてください。


離婚したいと思ったら、浮気の証拠があった方がいい理由とは?

まずは、離婚を決意した場合の浮気の証拠の活用方法について解説していきます。


1 離婚の理由になる

浮気は離婚の正当な理由になります。

しかし離婚して欲しいとあなたが主張したとしても、相手に拒否された場合、証拠がなければ離婚することができません。


一方、浮気の証拠があれば、相手が離婚を拒否したとしても裁判などで離婚を求めることができます。


ただし、ここで言う浮気の証拠とは、ラブラブなメールのやり取りなどといった、甘い証拠ではありません。
裁判で浮気の証拠と認められるためには、パートナーと浮気相手の間に肉体関係があった、ということを証明できる必要があります。


パートナーのスマホに浮気相手とのセックス動画などが残っていれば決定的ですが、そのような証拠が残っていることは稀でしょう。


最も現実的な浮気の証拠としては、2人でラブホテルや浮気相手の自宅に出入りしているところを撮影した写真や動画です。
こういったものがあれば、客観的にみても浮気の事実が証明され、離婚を求める十分な根拠となります。


2 離婚調停、裁判を有利に進められる

9割のカップルは協議離婚をしています。協議離婚というのは夫婦がはなしあって決定する離婚のことです。
ただし1割のカップルは、話し合いでは決着がつきません。


そのため調停離婚や裁判離婚に進むことになります。離婚調停や裁判を有利にすすめるためには何をおいても強い証拠が必要になってきます。


調停や裁判では、調停委員や裁判官が夫婦双方の言い分を公平に聞きながら、どんな判断をするのが最も適切かを慎重に検討します。そのため、感情的な主張をするだけでは離婚を認めてもらえない場合もあるのです。


しかし浮気の証拠があれば、こちらの主張の裏付けにもなり、相手の有責度が高いと判断されやすくなりますから、離婚の可否だけでなく、離婚関するさまざまな条件の面でも有利に運べます。


3 浮気の慰謝料を請求できる

浮気をされたら、離婚するだけではなく慰謝料ももらいたい、と思う方も多いでしょう。


慰謝料は、相手の不法行為によって被った肉体的・精神的損害に対する賠償金です。配偶者の浮気(すなわち不貞)は、れっきとした不法行為ですから、慰謝料の請求は当然の権利です。


しかし、浮気の証拠がなければその慰謝料も請求できません。慰謝料を請求するには、その根拠となる証拠は必須です。十分な浮気の証拠があれば、配偶者や浮気相手に慰謝料請求することができます。
慰謝料の金額は個々のケースによってかなり幅はありますが、相場としては50万円~300万円です。これだけ大きな金額も、浮気の証拠がなければ請求することができません。


離婚しない場合にも浮気の証拠は役立つ!

次に離婚しない場合の浮気の証拠の役立て方について見ていきましょう。


1 パートナーに突きつけ、浮気をもう二度としないと誓約書を書いてもらう

浮気の証拠をパートナーにつきつけて、もう二度と浮気をしないという誓約書を書いてもらいましょう。
誓約書には浮気をした場合のペナルティーも記載しておきましょう。


例えば、もう一度浮気した場合には1回につき○○万円を配偶者に支払うべし、といった罰則を記載しましょう。
誓約書は公正証書にしておくと法的効力が強くなります。


2 浮気相手に突きつけ、配偶者とあわないと誓約書を書いてもらう

誓約書を浮気相手に書いてもらうというのもありです。

浮気相手に浮気の証拠をつきつけて浮気の事実を認めさせ、もし今後2人であっていることが発覚した場合には、追加の慰謝料支払う、などの内容を誓約書で約束してもらいましょう。


3 浮気の慰謝料を、浮気相手に請求する

浮気の慰謝料は配偶者だけではなく浮気相手にも請求することができます。ただし、配偶者と浮気相手の両方に慰謝料を請求する場合、その合計が相場額を超えないように請求する必要があります。


例えば慰謝料の相場として300万円が妥当なケースで、配偶者から既に300万円程度の慰謝料受け取っていた場合、別途で浮気相手にも慰謝料を請求することはできない、ということです。


配偶者と浮気相手のどちらに慰謝料を請求するか、また両方に請求する場合はその割合をどうするか、を検討したうえで、請求額を決定しましょう。


さいごに

今回は、離婚を迷っている方向けに、浮気の慰謝料の活用方法について解説してきました。


配偶者が浮気をしている気配がしたといっても、すぐに問い詰めるのはあまり得策ではありません。
まずは秘密裏に動いて、浮気の証拠を掴みましょう。しっかりとした浮気の証拠があれば、離婚請求や慰謝料請求を有利に進めることができますし、夫婦関係修復にも役立てることができるのです。


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