夫婦の離婚で名義変更が必要な物、名義変更しない場合の問題とは?
離婚後の名義変更、面倒ですよね。
ですが、名義変更をしないと様々な問題が発生する可能性があるのです。
面倒ですが、絶対にしなくてはいけないのが名義変更。
面倒はささっと終わらせて、新しい生活をスタートさせた方が良いでしょう。
ということで、今回は、離婚したあとに名義変更が必要なものについてご紹介していきます。
離婚を控えている方、名義変更を後回しにしている方はこの機会にぜひ本記事をチェックしてみてくださいね。
離婚した後に名義の変更が必要なものとは?
まずは、離婚した後に名義の変更が必要なものにどのようなものがあるのか、を紹介していきます。
1. 免許証
免許証の名義変更は、管轄の警察署か、運転免許センターで行う必要があります。
他の手続きも免許証で本人確認する場合もありますので、なるべく早く変更しておきましょう。
離婚届を提出後すぐに住民票を取り、マイナンバーカードなどの氏名変更、その足で警察署へ行くのが効率的です。
2. 国民健康保険、社会保険
国民健康保険や社会保険についても名義変更が必要になります。
結婚していた相手の扶養に入っていた場合は、脱退の手続きも必要です。
資格喪失から14日以内(祝祭日や年末年始は注意)に手続きしなければ、思いがけず重複して支払うことになったり面倒なことになりますので、早めに動きましょう。
3. 光熱費、公共料金の支払い
光熱費や公共料金の支払いも、支払う人が変わる場合、名義を変更する必要があります。
離婚後に細かい金額で揉めるのは得策ではありません。
また、日割りの金額が発生した場合は、以前の名義相手にしっかり話をしておきましょう。
引き落としの口座なども変更になる可能性があります、次の項目の銀行関連の名義変更もしっかり行いましょう。
4. クレジットカード・銀行口座
クレジットカードや銀行口座の名義変更も行いましょう。
クレジットカードは名義を変更しなくても使うことはできますが、名義が変わったことがカード会社に伝わった場合、カードの利用を停止されるケースもありますので、面倒を避けたい場合は変更しておいた方が無難でしょう。
銀行口座に関しても、名義変更せずに利用することはできますが、名義をそのままにしておくことで解約手続きに時間がかかってしまう可能性は考えられます。
5. パスポート
パスポートの名義変更はパスポートセンターで行う必要があります。
パスポートの名義を変更し忘れていると、いざ海外に行くことになったのに出られない、ということになってしまう可能性があります。
名義変更には時間がかかる可能性もありますので、早期に変更しておきましょう。
6. 不動産
不動産の名義も変更しましょう。家、土地、他、見落としがないか確認しましょう。
女性の場合、性・苗字を結婚前のものに戻すことも多いので、しっかり現在の名前になっているかも確認が必要です。
7. 借金(ローン)の連帯保証人
ローンを組んでいる場合、忘れずに名義変更を行いましょう。
離婚する際に財産分与によってローンについては決着がついているはずなので、しっかり忘れずに行えるはずです。
8. 自動車関連
車庫証明などを含む、車関連の名義についても変更しておきましょう。
譲渡によって名義が変わる場合は、譲渡証明書が必要になります。離婚後に相手から実印を押してもらうのは大変骨が折れるので、離婚前に処理を始めた方が良いでしょう。
9. 学資保険、医療保険、自賠責保険、生命保険などの保険
婚姻期間中に、夫婦で様々な保険に加入した、という方は少なくないでしょう。
離婚した場合、これらの保険の名義を変更する必要性がでてきます。
保険の名義を変更しないままでいた場合、病気や事故でお金が必要になった場合に、保障を受けられない可能性が出てくるのです。
保険にたくさん加入していて、変更方法をチェックするのが面倒、という方もいるかと思いますが、ご安心ください。ほとんどの保険の名義変更の手続きは同じなのです。
まず、保険の代理店、または保険会社のカスタマーセンターに問い合わせをして、名義変更をしたい旨を伝えてください。この際に、名義変更の理由を聞かれたり、必要な書類について伝えられたりするケースもありますが、基本的には、スムーズに名義変更をすることが可能です。
名義変更をしないと、どんな問題がおこる?
次に、名義変更をしていないと発生するかもしれないトラブルについてご紹介していきます。
1. 共有財産だったものを、相手に勝手に売られてしまう
共有財産だったものを、自分の名義に変更していないと、相手に勝手に売られてしまったり、解約されてその返金を独り占めされてしまったりする可能性があります。
2. 公的な扶助を受けられない
名義変更をしていないと、シングルマザーになったことや世帯年収が少ないことなどを証明できず、公的な扶助が受けられなかったり、受取手が別の人になってしまったり、といったことが考えられます。
3. 住宅ローン等の連帯保証人だった場合、債務者が支払いを滞納すると請求が来る
住宅ローンの連帯保証人になっており、名義変更を行なっていなかった場合、すでに自分には責任がない状態のはずなのに、もう一方の相手が支払いを滞納したために、自分の側に請求や取り立てがくる可能性があります。
さいごに 名義変更は離婚後すぐに行うのが吉!
以上このように、様々な問題が考えられますから、離婚後はできるだけ速やかに全ての名義変更を行っておくことが望ましいと言えるでしょう。
名義変更の手続きについて疑問がある場合は、弁護士などの法律の専門家などに問い合わせてみましょう。